お知らせ

「生協10の基本ケア」~ニーズと希望に寄り添うケア~

2022.06.23

利用者A様(80代女性)

今回、老健みぬま(以下、みぬま)の利用者様で、ご本人のニーズと希望を叶えるために、「生協10の基本ケア」の視点で、フロア職員が一丸となって取り組むことができた利用者A様(80代女性)の紹介をさせていただきます。

A様は、みぬまで3ヶ月入所し、自宅では1ヶ月生活して在宅生活を継続しています。自宅で生活するために歩行する機能を維持する必要があります。自宅では移動の際に歩行器を使うか、または伝い歩きをしなければならないこと、居室に行くためには、外階段を昇り降りできる機能を維持しなければなりません。しかし、みぬまでは、ほとんど車椅子で移動し、歩く機会が少ない状態でした。

そこで、現在の在宅生活を続けることができるように職員で検討し、ご本人に話を伺ったところ、「大好きなみぬまで過ごしたい。もっと歩きたい。」といった希望を聞くことができました。多職種で検討した結果、日常生活の中でフロア内を歩行する機会を増やすことと、みぬまの施設の屋外での歩行練習を開始することにしました。繰り返していく中で、徐々にご本人の身体機能、歩くことへの自信と意欲が高まり、お正月には、近くの神社まで初詣に行くことができるまでになりました。そして、現在もADLを維持しながら、みぬまに入所しての生活リハビリを継続し在宅での生活も安定して過ごすことができています。

今回、「生協10の基本ケア」にある、7章「町内におでかけをする」8章「夢中になれることをする」9章「ケア会議をする」を中心に実践することができました。ご本人に必要なことや望む生活を職員が理解し、実践できたことがうまくいった秘訣だと思います。「生協10の基本ケア」の視点を常に念頭に考え、これからも個々のニーズや希望に沿ったケアを実践していきます。

介護老人保健施設みぬま 介護福祉士 山中彩子

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